肉じゃがの起源伝説。ビーフシチューが和食に変わった経緯。
🎭 導入——日本一有名な家庭料理
肉じゃが。
牛肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、糸こんにゃく。
醤油と砂糖で甘辛く煮た、日本の家庭料理の代表。
しかしこの料理、イギリス料理がルーツだという伝説がある。
🔍 東郷平八郎伝説
「だから」東郷平八郎がイギリス留学中に食べたビーフシチューを再現させようとした——という話。
伝説の内容:
- 東郷がイギリスでビーフシチューを食べて気に入る
- 帰国後、料理人に「あれを作れ」と命令
- 料理人はワインもデミグラスソースも知らない
- 醤油と砂糖で代用した結果、肉じゃがが誕生
しかし、この伝説には証拠がない。
📊 伝説の真偽
| 要素 | 検証 |
|---|---|
| 東郷のイギリス留学 | ○ 事実(1871-1878年) |
| ビーフシチューを食べた | △ 可能性はあるが証拠なし |
| 料理人に命令した | × 記録なし |
| 肉じゃがとの関連 | × 1980年代に広まった説 |
「だから」東郷伝説は「後付け」の可能性が高い。
🏛️ 肉じゃがの本当の起源
肉じゃがに似た料理は、明治〜大正期の海軍レシピに登場する。
- 「甘煮」「煮込み」として記載
- 栄養バランスが良く、大量調理に向いていた
- 特定の発明者は不明
「だから」肉じゃがは誰かの発明ではなく、自然発生的に生まれた家庭料理。
💀 知られざる真実
- 呉市と舞鶴市が「発祥地」を争っている — 東郷伝説を観光資源に
- 「肉じゃが」という名称は戦後から — それ以前は「煮込み」など
- カレーライスと材料がほぼ同じ — 海軍の調達の都合
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📚 出典
- 『肉じゃがの謎』澁川祐子(新潮新書)
- 海上自衛隊レシピ資料